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天気予報は晴れ 占いの順位は一番上。 なんだかいいことありそう、なんて なんで思ったんだろう。 泥まみれでいけ 「清春くーん!!!」 今日も私は清春くんに放課後の補習を受けてもらうべく、奮闘中。 「ケケケッ、ブチャイクな顔が怒るとなおさらブチャイクになンぜ〜〜?」 「なっ、なんですってぇ!って、キャァアア!!!??」 「バァーカ、ククク。じゃあな、セーンセ。」 追いかけても追いかけても、予想もつかないイタズラで煙に巻かれ 春に清春くんの補習を担当する事になってから何ヵ月もたつというのに、まだまともに机にすら中々座ってもらえないというのが続く日々。 そんなこんなで、結局今日も逃げられた。 「はぁー・・・。」 ぼろぼろになって職員室に戻ると、見かねた衣笠先生を始め他の先生方が色々と声をかけてくれる。 「おやおや、今日も清春くんに逃げられてしまいましたか。」 「うッ、は・・・はい。やはり衣笠先生のようには中々いかなくて・・・。」 「マイスウィートハニー!!子猫ちゃぁ〜〜ん。そんなに傷ついた顔して、この葛城銀児があっつぅーく抱きしめてあげて、っいったぁ!!!」 どこがどうなっているのか、手元のマイクでエコーを効かせながら飛びついてきた葛城先生にすかさず鳳先生が出席簿の角で殴り付ける。 いつ見ても痛そうなのよね、正直助かってはいるんだけど・・・。 ちょっぴり葛城先生に同情しながらも。 「先生の邪魔をしない!しかし相手が聖帝の小悪魔じゃ、一筋縄じゃいかないね。」 「そうなんです。中々机にすら座ってもらえなくて・・・でも!やると決めたからにはなんとしてでも補習を受けてもらえるよう頑張ります!!」 握りこぶしを作って気合いを入れるに、自然と2人の先生たちの顔もほころぶ。 「先生はめげませんね。」 「はい!明日こそ捕まえてみせます。」 「あまり無理をしすぎないように。」 「ありがとうございます。」 先生方の優しい励ましで、今日も清春くんの補習をしそこねたことに少々おちこみつつあった気分が やっとのことで持ち直したと思ったのに。 家に帰ろうと、廊下にでると窓にうちつけられている雨粒が目に入った。 「今朝の天気予報では晴れって言ってたのに・・・。」 予報をバカ正直に信じた自分は、傘を持ってきてはいない。 いつもそう。 清春くんのことも、バカみたいに言うことなんでも信じた結果騙される。 疑えば 信じることをやめてしまえばラクだとわかっていても、 「清春くんは私の大切な生徒だもん・・・信じるのが担任の教師の努めよね。」 いつものように1人そう呟いて職員用の玄関で、静かに大地にふりそそぐ雨を見てもう一度気持ちが上に向いた。 それがあまりにもゆっくりと やさしく空からこぼれおちているからかもしれない。 たまには、雨にうたれてみるのもいいかもね。 「どうせ、いつも清春くんの水鉄砲でスーツはびしょ濡れだしね〜。」 そっと笑い、外に1歩足を踏み出したその時だった。 ぼやけた世界に、あまりにも鮮やかすぎる赤色が目に飛び込んできたのは。 「先生?」 の追跡を用意していたいくつものイタズラでまいた後、明日の作戦を考えながらバカサイユで少しゆっくりしていた。 イタズラの仕込みに夢中で気がつかなかったが、どうやらいつの間にか外では雨が降っていたらしい。 「・・・ッチ、雨かよ。めンどくせーな。」 もちろん傘など持ってきてはいない清春だが、 翼は当然のように永田に車を用意させ、瑞希をつれてモデルの仕事に行ったし 一は晴れているうちにさっさといつものストリートに向かったらしい。 悟郎は雨にも対応している日傘を持っていたらしいが、以前入れてもらって帰ったところ カップルに間違われたことがあり非常に面倒だったという経験から即却下。 先ほど出て行ったしっかり者の瞬は、バカサイユに置き傘をしていたらしいが 瞬に頼み事をするなどということは、清春の脳内ではその考えにも至らないらしい。 誰かから傘をブン取ろうにも、皆早々に帰宅したのかバカサイユの周りはシンとしている。 よって、濡れ鼠決定な清春。 「うぜー。」 どこかむしゃくしゃとする気分。 最近イタズラを繰り返してもいっこうにすっきりとしない心のモヤ。 「アイツみてーダナ、このうざさ加減がよ。」 どうせ濡れるのならば、もっとバカサイユで時間を潰しておくんだった。 こんな場面見るくれェならよ。 「・・・・気にいらネェ。」 ブチャのヤツ、なンであの馬鹿ナナと仲よく2人で相合い傘やッてンだよ。 ・・・しかも、やけにアイツが笑ってンのがすげームカつく。 がオレサマの仕掛けたイタズラに引っかかるたびに、なにかとうるさいB6連中。 初めはあんなに辞めさせたがっていたクセに、最近じゃ気づけばアイツの周りをとりまいてやがる。 なにもかもが、気に食わなくて。 気づけばオレは、ナナの隣にいるムカつくアイツに向かって腕を伸ばしていた。 全部コイツがオレサマの前に現れてカラだ。 「キャッ?!!」 突然の衝撃に、は上手く対処が出来ずにその身は後ろからの勢いのまま前に倒れた。 咄嗟に瞬が腕を伸ばしたが、空を掴んだだけでわずかに間に合わない。 しとしと静かに降りそそぐ雨に混じり、パシャリとひときわ大きな音が響く。 「仙道!!!貴様、先生になんてことをするんだ!!」 「ヒャハハハ、ブチャ!お似合いだゼェ〜?ホラ、泥にまみれるイイ女っていうじゃネーか。」 清春に突き飛ばされ、勢いよく水溜まりに倒れたの身はすでに泥だらけ。 やりすぎだとも思った。 でもそれ以上に、瞬にそしてにイライラした。 「清春くんそれを言うなら、水も滴るいい女・・・・じゃなくて。いいの、瞬くん。私なら平気。」 「でも、・・・っオイ!!待て、仙道!」 瞬がの腕をつかみその身を起こしているそばで、清春は素知らぬ顔でその場を去ろうとしていた。 「・・・なンだよ、ナナ。」 声を荒げた瞬に、振り返った清春の瞳は鋭くいつもの意地悪な笑みはその奥へと隠れていた。 「いい加減にしろ、貴様のためにどれだけ先生が一生懸命になっているかわかってんのか。」 「知らねェナ。べーつにぃ、そうしてくれって頼んだワケでもネェしーどうしようとオレサマの自由じゃネ?」 「・・・仙道、殺す。」 瞬くんは傘を持つ手をかすかに震わせ、今にも清春くんに殴りかかりそうな雰囲気だった。 「2人ともやめなさい。瞬くんも・・・いいの私なら大丈夫だから。」 「でも、先生」 「私のせいで2人がケンカすることないでしょう?他のB6のメンバーが心配するわ。」 ・・・別に仙道といがみあってるのは今に始まったことじゃないんだがな。 「それに、瞬くんの手が傷ついたらファンの子たちが悲しむもの。」 「ケ、女教師チャンはこーんな時でもナナの心配かよ。少しは自分のジョーキョー考えろッつーの。」 「先生をこんな風にしておいてよくそんな事が言えるな!仙道、今日という今日は許さん!!」 「キシシシ、こーろされるー。」 「っせ、仙道ー!!!」 あくまでふざけた態度の清春に、ついに堪忍袋の緒が切れた瞬が胸ぐらをつかもうと腕を伸ばした。 しかし、それを清春はみごとな身のこなしでかわすと突然黙りの方へと向いた。 「あのなァ。」 いつにない唐突で真面目な様子には戸惑う。 「オレはオマエのくっだらネェ補習なんか受けねェからな。」 キッパリと目を見て言ってやった。 傷つけたかった。 今までの教師たちみたくオレらの前カラ消えればイイと思った。 ・・・なのになンだよ。 泣けよ。 こっちは泣かしてヤローと思ってやってンのに。 なんで傷ついてるクセにヘラヘラ笑ってンだよ。 ムカつく。 あァーイライラする。 モヤモヤした気持ちなんて、雨と一緒に流れていけばいい。 このオレサマがあんなヤツに振り回されるなんてありえねェっつーの。 なンでだよ・・・なンでオレサマがこンなブチャイク気にしなくちゃなンねェーんだよ!! 明日は100倍イジメテやる、と心に決め帰宅した清春だった。 「ねぇ、瞬くん。」 「どうした、先生?」 嵐のような仙道が去った後心配して隣を見ると、今にも泣きそうに不安な顔をしている先生がいた。 「清春くんに真面目に拒絶されるとさすがに傷つくね。」 あはは、と笑う先生を俺はこの時ほど抱きしめたいと思ったことはなかったと思う。 「あまり無理をするな、先生は仙道に振り回されすぎだ。」 「あ、・・・うん。ありがとう瞬くん。でも・・・清春くんの補習は辞める訳にはいかないものね。頑張るわ、私。」 あくまでも仙道の補習を続けようとする先生。 「仙道が、正直羨ましい・・・先生にここまで思われて。」 「瞬、くん・・・・?」 俺を見上げるその潤んだ瞳に、吸い込まれそうになった。 先生を特別に想っているのは本当だった。 毎日仙道のどんな嫌がらせにも、諦めずに立ち向かうひたむきさにいつの間にか惹かれていた。 いっそ気持ちが通じればいい、と瞬は自分の今の正直な気持ちを言葉で告げようとしたその時。 「そんなに私の補習を受けたいと思ってくれていたなんて・・・・感動したわ、私!!」 教師としての情熱を瞳の奥に燃やし、ガシッっという効果音とともには瞬の空いているほうの手を掴んでいた。 「せ、先生?いや、あのそういう意味じゃなくてだな。」 を家まで送り届ける間に、補習を受けたい訳ではないということをなんとか理解してもらえたが 本当の意味を説明するにはあまりにも天然すぎるにとって、距離がたりなすぎた。 明かりがつく部屋の窓を見上げ、瞬はそっと心のうちで思う。 教師と生徒の関係の外で先生とは繋がりたい。 B6の他のメンバーの誰よりも冷静に、先生との距離を置けると思っていたのに。 今日初めて、先生への気持ちに理性が利かなくなるのを感じた。 「影で支えていられるのも今のうち・・・だな。」 次の日の朝。 外の天気は相変わらず、雨が降っていた。 少し、身体がだるい気もしたけどそんなことで担任の私が学校を休む訳にはいかない。 と、はとっくに覚醒しているはずがどこかぼんやりとする頭をかかえたまま学校へと向かった。 「おはようございます。」 職員室に入り、まっさきに近寄ってきてくれたのは衣笠先生。 「おはようございます、おやおや・・・先生?少し顔が赤いような気がするのですが熱でもあるのではないですか?」 「い、いえ!大丈夫ですよ。」 「無理はいけませんよ。」 気がつけばおでこに、衣笠先生のひんやりとした手がのっていた。 「衣笠先生って男の方なのに細くて綺麗な指・・・。」 思わず口に出てしまっていたらしい独り言と、意外に高かったらしい体温に衣笠先生は苦笑いを浮かべていた。 「そういうのは心の中にしまっておくものですよ?」 「・・・え?!あ、また口に出てました・・・?」 「えぇ、バッチリと。ではなくて、先生お熱があるようですから今日のところは帰ったほうがよろしいかと。」 「で、でも・・・授業もありますし清春くんの補習も今日こそは受けてもらわないと。」 素直にうんと言わないにどうしたものかと、衣笠が少し楽しそうに思案していたところに渦中の人物が珍しくその場に姿をあらわした。 「・・・朝っぱらカラなーにやってんだ、オバケ。・・・」 「おはようございます、清春くん。ちょうどよかった。」 「アァ?」 オバケの言うことに従うのは、思いっきり気に食わなかったがコトがコトならしかたがねぇ。 オレはオバケの話を聞くなりブチャを抱えてバカサイユへと向かった。 「き、清春くん!!降ろして、お願いだから降ろして〜〜〜〜。」 「うるせェンだよ、子豚は黙ってオレサマに抱えられてろッつーの。」 ・・・じゃあせめてお姫様だっこにしてくれたっていいじゃない。 背中に無造作に抱えられたまま校内を練り歩く2人の姿は、それはそれは他の生徒の目を引いた。 もはや、の顔が赤いのは熱のせいなのか恥ずかしさからなのかわからない。 「しんどいんだろ、熱あがっから大人しくしてろ。」 うううう、昨日はあんなに意地悪だったのに衣笠先生の言うこと素直に聞いちゃって 本当、清春くんの思考回路が理解できない。 かけられる言葉は多少乱暴でも、清春くんはバカサイユに着くと そっと優しくソファーに私を降ろしてくれた。 「ちょっと待ってろ。」 そう言って戻ってきたときに、手にはどこからもってきたのかアイスノンとスポーツドリンクに いつも瑞希くんのお昼寝専用になっている掛布団を持ってきてあれこれと世話をやいてくれた。 「ありがとう、なんだか清春くんが素直にいたわってくれるなんて怖いわね。」 ソファーに横になる私のそばに、清春くんは背中を持たれかけている。 「オレサマだって素直になる時くらいあンだよ。それに、」 急に頭をかきながら黙り込む清春くん。 後姿からは表情が読めないがなんだろうと、私は静かにその先の言葉を待った。 「わるかったよ。」 「え?」 「アァ〜〜くそッ!!だァーかーら、突飛ばしてわるかったッて言ってンだよ!!」 「えぇ?!!ど、どうしたの清春くん!熱でもあるの?!」 「そりゃオメェだろーが。まァ〜〜なンだ、・・・オメェが熱出したんもオレの所為だし・・・その・・・ヨ。」 「・・・な、なに?」 そんな真剣な顔されたらドキドキするじゃない!ただでさえ清春くんったら黙ってればかっこいいんだから〜〜〜。 「ブチャに元気がネェといたずらしがいがネッダロー。ククククッ。」 言えるワケがねェ。 コイツの事を考えるたびに、胸の奥の方がチクチクと痛くなるだなンて。 ・・・知るかッてーの。 いつものからかう態度で誤魔化した。 ブチャが他のB6メンバーといるトコロとか、T6のヤツラと仲よくしゃべってヤがるトコロを見るたびに感じるキモチに振り回されるなんて オレサマらしくもネェ。 自分のオモチャにちょっかいかけられてムカつくダケだロ、きっと。 「はぁー・・・清春くんはやっぱり清春くんね。」 意外な一面におどろきつつも、結局は普段通りの彼に がっかりしながらも少しだけほっとしたような。 「なンだァ、ブチャ。眠れねンならオレッサマが添い寝してヤローか?」 天井ばかりの視界に急に現れた清春くんの顔。 「お?顔が赤いゼ、熱でもあがったンか?」 「き、清春くんの顔が近いせいです〜〜〜///!!」 人が気を抜いてると思って、清春くんったら!! 「喜ぶなよ、んじゃアもっとシテやンぜ。うりゃうりゃ〜〜。」 お、おでこをぐりぐりとしないで〜〜〜。 あたふたとするをニヤニヤと口の端をあげながらも、 清春は、この時ばかりは違う方法でを困らせることにしたようだ。 一方、バカサイユの外では。 「なんだ、悟郎。入らないのか?」 バカサイユの入り口の前で中をのぞきながらも、こそこそとしている悟郎を見つけ 気になった翼が後ろから堂々と声をかけた。 「しーッ!!ツバサ、静かにして。そんで、今はポペラ入っちゃダメ。」 「What?バカサイユをつくったのはこの俺だぞ。もがっ@△%&〜〜〜!!??」 気にせず声を出す翼の口を悟郎は力技でねじ伏せた。 「今キヨとセンセがいーとこなの。」 「・・・なに・・・?」 「だぁーからっ、ダメだって言ってんだろォが!!」 男前な悟郎の登場に、思わずフリーズしてしまった翼を その華奢な身のどこにそんな力を隠しているのか、首根っこをつかみ引きずりながらバカサイユから離れた。 「なぜだ!!担任と清春が2人っきりでいるなど断じて許さんぞ!!」 「そんなの、ゴロちゃんだってヤだよ。」 「Why?ではなぜ止める?」 悟郎の矛盾した言動に思わず眉間に皺を寄せる翼。 「だってね、ツバサ。センセ、ちょっと嬉しそうなんだもん。」 悟郎のその発言に、翼は聞く以前よりもさらに眉間の皺の数を増やした。 それにね、と言葉を続ける悟郎にしかたなく耳をかたむけていると 「いつもならおもいっきり邪魔しちゃうトコだけど、 せっかくキヨが自分の気持ちに向き合おうとしてるなら、ゴロちゃんたちにそれをとめる権利はないデショ?」 「・・・どういう意味だ。」 不機嫌な自分に、悟郎はからかうようにクスクスと笑い見た目は女の子にも関わらず随分と男前なことを言ってのけた。 「ゴロちゃん、B6のみーんながスキ。・・・センセはもっとスキだけど。 キヨだってB6の仲間なんだからさ、さっさとセンセ争奪のスタートラインについてもらわなきゃ。いつまでたっても始まらないのはつまんないよ。」 コイツは・・・ぽわんとしているフリをして誰よりも周りを見ているな。 「そういうことなら・・・でも、今日だけだ。今後はいくらB6のメンバーでもぬけがけは許さんからな。」 「えへへへ、ツバサったらわかってるー」 いつもの悟郎にもどり、すかさず翼の腰めがけて飛びついた。 「っ?!オイ、悟郎!俺は男に抱きつかれて喜ぶシュミはない!!!」 「え〜〜ホントはゴロちゃんにハグーってされてポペラ嬉しいくせにぃーツバサったらvv」 「黙れ!!悟郎!!!」 騒がしくなった外の2人と対称に、中の2人は静かになっていた。 「ねぇ、清春くん。」 「なンだ、ブチャ。」 毛色の違う攻撃に一通り反応し熱があがったらしいに、 慌てた清春は口を開くのをやめて、今は大人しく背を向けている。 ソファーに寝転びながら今度はの方から話しかけると、清春の方も体勢はそのままに頭だけを動かしての顔を見た。 「そのブチャって言うの、やめて頂戴・・・じゃなくて!!」 「アァ?ッたく、ブヒブヒうッセーな。・・・・・ンだよ、。」 「なっ?!教師を呼び捨てするんじゃありません!!」 清春の言い種に、思わず起き上がる。 「わァーッた、わァーッたからオメェは寝てろッてーの。で、ゴヨウはなンですかセーンセェ?」 振り向いてを再び無理矢理ソファーに寝かしつける清春。 そんな清春の様子と有無を言わさぬ視線に堪えかね、は大人しく身体を横たえた。 「・・・そんなに補習受けるの嫌?」 「ヤだね。」 「それは・・・私のこと、・・・嫌いだから?」 アァ、そうだ。 「オレはオマエを泣かしたいくらいに大ッキライだゼ。」 ちゅっ、と音をたてて触れあった唇。 「なっ?!きききき、清春くん!!!」 「ククククッ、マヌケヅラ〜〜。」 このオレサマからスキになるなんてありえネェ。 だからオレはオマエなんか大嫌いだ。 これからイヤってほどホレさせてやッからよ。 「覚悟しとけ。」 ふざけているのか、真面目なのか。 今の私にはまだまだ清春くんの本心がつかめずにいる。 ただ、唇の感触だけを心に残して。 外は雨。 今朝の占いの順位は一番下。 だけど、今の気分はなんだか・・・上位なのは確かです。 初キヨです! あぁぁ・・・ニセモノめorz しかしここはあのステキすぎる中の方を、 皆さまのスバラシイ脳で変換してくださればなんとか・・・・いけないでしょうか(汗 初期のキヨをイメージしてみましたがいかがでしたでしょうか。 初期のキヨは自分が先生をスキなことにも気づかずに、 原因不明のイラついた気持ちをイタズラとして先生にぶつけてるといいなと思いました。 とことん小学生男子w にしても、上がり下がりが激しいところが難しいです。 ・・・・きゅんきゅんするのは簡単なんですけどねww 自分の気持ちに気づいてからは、イジメ方が独占欲丸出しの愛情表現へと変わったのではないかと勝手に解釈してさらに萌えww きっと皆さまと同じくエンディングのキヨの変わりようには驚きました。 まぁ、そのギャップにころりとやられてしまったのですが。 めっさ先生大好きなキヨもそれはそれは大好きなんですが、 先生の想いをなんとなく認めたくない感じの幼いキヨが激しく萌えなんですよね。 というか、どっちみちここまでキヨがすきなのは 半分くらいは中の人のせいだと思うのは、気のせいではないです・・・絶対。 |