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愛する人が出来ないことなら 私だけは全力で 私は私の全部で アナタの心を守ります。 ただ、キミのために 忍であるカカシさんは、いつも肝心なところで心が壊れてしまっているような気がした。 カカシさんが忍としてどのような人生を送ってきたのかは、まだ出会ってそんなに年月を重ねていない一般人の私には計り知れない。 ただ、決まって彼は忍である自分を蔑む。 特に、人を殺した夜は。 任務がある時の忍の朝は早い。 「じゃーいってくるね。」 朝が苦手なカカシさんも、すっかり忍装束を見にまとい今日も任務へと出かけていく。 「はい、お気をつけて。」 付き合い始めて数ヶ月、完全に一緒に暮している訳ではないが勤務形態が多様なカカシさんに 普通の一般人として里内の花屋で働く私が合わせることがどうしても難しいことが分かってからは、少しでも同じ時を過ごせるようにと 私がカカシさんのお宅に転がり込む形となった。 今日の任務は里の外に出るらしい。 忍のことはトンと分からない私でも、守秘義務があることくらいは知っている。 そのためか、カカシさんは家を出る時間と里にいるかいないかくらいしか私に告げない。 「??どうしたんです、集合に遅れますよー。」 いってらっしゃい、とすでに見送ったにも関わらず恋人であるカカシさんは目の前で私を見たまま一向に動かない。 ・・・なにか言い忘れたことでもあるのかな? とが思っていると、それは確かに”忘れ物”ではあった。 「、いってらっしゃいのちゅーは?」 あ、そっか。 がこうして見送ることは稀であり、一緒に暮し始めてずいぶんと経つ今でも数えるほどしかない。 大概彼が寝ている間にが出勤し数日戻らずに深夜、よくて眠る前に戻ってくることのほうが多い。 たまの、こうした朝の見送りになるとカカシはいってらっしゃいのキスをにねだった。 「はい、いってらっしゃいvv」 ちゅ、と口布を少しさげてあらわになった唇には軽く口付ける。 初めの1・2回は照れていたも、慣れてくるとそう恥ずかしさを感じることもなくカカシの要望にこたえられた。 「んー・・・。」 「どうしたんです?まだなにか忘れ物でも??」 「さーだいぶこれにも慣れたよね?」 は? あのー・・・カカシさん、任務は。 「今日のいってらっしゃいのちゅーはもう少し頑張ってみない?」 「え?いや、あのカカシさんのんびりしてると任務、そう任務!遅れますって!!」 カカシの瞳の奥が怪しく光ったのを確認し、は身の危険を感じてその場から僅かに後ずさった。 「あとすこーしとイチャイチャするくらいの時間ならあるよv」 「は?イヤっ、あのカカシさ、@△:*#〜〜〜」 の言葉は強引にその空気ごとカカシに飲み込まれてしまった。 ちゅ 「あ、・・・ん。」 ちぅ 「カ・・・カシさ、」 ちゅく うなじとあごを押さえられ、後ろにも下にも引けないにカカシの口付けはどんどん深みを増していった。 「はぁ・・・ちょ、・・・ダメ。」 「そんな吐息交じりにダメって言われても効かないんだけど?」 「ホントに、・・・カカシさん・・・・って、だからダメって言ってるでしょうが!!!!!!!」 いよいよ調子に乗り始めたカカシに、18禁ですか?!という読者の淡い期待をは彼の鳩尾にこぶしをいれることであっさりと打ち砕いた。 「ぅ・・・ちょ、〜〜オレ今から任務・・・」 「知りません!調子にのったカカシさんが悪い。」 私の肩と自らの鳩尾に手を置き、情けない声をだしているカカシさんの今の状態はとてもじゃないが里でエリートと呼ばれている上忍だとは思えない。 「・・・・だって感じてたくせに。」 アンタがこんな風にしたんでしょーが!!! は真っ赤になって照れながら、もう一発食らわせてやろーかとこぶしを握っている。 「うそうそ、ごめんなさい。調子にのりました。」 「わかったんならいーんですよ。」 私がこぶしを仕舞って落ち着くと、カカシさんはへら、と笑った。 「今度こそ任務、いってきます。」 「はい、さっさとしないと怒られますよ〜。」 オレ、エリートだもん。と軽そうに言うカカシさんにいつも私は聞いてもムダだと思っていても問いかける。 「カカシさん?」 「ん、なーにv」 「いつぐらいに帰ってきますか。」 私のその問いに、カカシさんはいつも「わかんない。」と苦しそうに笑って答える。 別にカカシさんを苦しませたい訳じゃない。 私はただ、生きて帰ってくるつもりはあるのかどうかが知りたいだけ。 それだけ、任務後のカカシさんの状態は酷い。 一緒に暮して初めて対峙した時に感じたこと、それは この人は死にたがっているのかもしれない、いうこと。 誰かを殺すたびに、 カカシさんの心は砕けて、霞んでいった。 私の、手の届かないどこか遠くへと。 「カカシさん?」 「っ、・・・・・。」 深夜物音がすると思って、怖々その先にいってみると風呂場で頭から水をかぶり隅に1人縮こまるカカシさんを見つけた。 「あ、・・・あの。怪我とか・・・してるんじゃないですか?」 の問いかけに少しも反応しない。 痺れを切らして近寄ろうとした、その時。 「来るな。」 冷たい、 の心に直接揺さぶりをかけるような。 寂しい、悲しいような彼の声を聞いた。 カカシさんは、「汚れてるから。」とポツリといったきりそれ以降何も言葉を発することもなく ただ己の身体を必死に抱きしめて、その場にうずくまっていた。 次の日には、驚くほどなにも無かったかのように接せられた。 というより、カカシさんの無理矢理っぽい笑顔が何も言わないで、と言っていた。 ごめん、とも。 それ以来カカシさんが深夜に帰ってきていても起きていくこともせず、ベッドで彼がくるのを待った。 そして朝になればなにくわぬ顔でおはよう、と挨拶をかわす。 だから、私は彼を見送る時には必ず聞いてしまうのだ。 心の中で。 ”生きて帰ってくるつもりはあるんですか” と。いつになればカカシさんは孤独じゃなくなりますか、と。 パタン、と閉まる玄関の扉の音を聞きは自分も仕事に出かける準備に取り掛かった。 私は、ただ。 ただ・・・・・。 そんな見送りを終えて、自らも出勤するために今日も朝食の片付けに取り掛かる。 「はぁー・・・・せめて私も忍だったらよかったのかな。」 叶うわけもない願いを口にする。 以前はそんなこと、一度も思ったことはなかった。 両親も一般人で、幼いころから守られ何も知る必要がないほどぬくぬくと生きてきた。 それでいいと、思っていたのだ。 忍の世界は私には遠いもので、今後もそれはずっと続くのだと。 なのに、どうしてだか私はカカシさんと出会ってしまった。 出会って 『スキ・・・なんだけど。』 最初はからかわれてるんじゃないかと思ったくらいな告白までされて、 未だその心にふれさせてくれないようないまひとつ、つかめない男を びっくりするくらい好きになった。 友達たちにはいまだに猛反対されている。 みな、口々に 忍の男なんて、いくら好きって言ったって里の次にでしょ。とか いつ死なれるかわかったもんじゃない。とか 辛い思いをするのは結局あんたなのよ、と言われる。 たしかに、皆が言っていることは全部その通りだと思う。 でも、付き合ってからわかったことも1つ。 同じくらいカカシさんも苦しんでいた。 いつだって里を優先させなくてはならない、というか優先させてしまう体質である自分に。とか いくら私を大切に思ってくれていても、どうしても死にいそいでしまう矛盾を抱える自分に。とか 私に言えないことが多すぎることに、だとかそんなかんじだと思う。 カカシさんくらい頭のいい人なら、それくらい簡単に予想がついただろうに。 一般人と付き合うということは、そういうことだと。 それでも、私と付き合ってくれているということは自信をもってもいいってことですか・・・? 「あぁ〜〜・・・・本人に聞けないからキリがないじゃない・・・・ッて!!!時間?!!」 あれこれ考えてるうちにいつのまにか、いつもの家を出る時間をわずかにすぎていた。 急いで玄関を出て、久しくしていないダッシュというものを息を切らせながらはやってみる。 忍のカカシさんなら、これくらいのことで息なんて微塵も乱れない。 「ハァ・・・・っはぁ、はぁ。」 限界を感じて、ふと見上げた空に浮かぶ雲が おどろく程に 薄くて 遠い 手の届かないものだった。 私は、ただカカシさんと一緒に並んで生きてゆきたいだけなのに。 隣に、いますよって知って欲しいだけなのに。 「おはようございます。」 は、気持ちを切りかえて職場へと入った。 「あら、おはようさん。来てそうそうで悪いんだけどねぇ・・・。」 そう言って、店長は私にしばらくの間店を預けて外出していった。 ぽつりぽつりと訪れるお客さんの相手をしながら、私は店の奥のカウンターで昨日注文を受けた花束をつくっていた。 「いらっしゃいませ、すみませんまだなんでもう少し待ってもらえます?」 は今しがた入ってきたお客にそう告げる。 「あーわりィ、約束の時間より前だったな。」 ニヤリ、と口の端をあげてそう言った男は知ったようにカウンターの横にある椅子を出してきて座った。 「彼女さんにですか?」 「だったらいーんだけどよ。喜べ、お袋にだ。」 ・・・この人は私とカカシさんの仲を知っててそういうことを言う。 「はいはい、それはわたくし喜ばしい限りでございます。」 棒読みでそう言ってやったら、「つれねぇな、相変わらず。」と言われた。 「ね、ゲンマさん。」 店長と知り合いで、私にとっても馴染みのある彼に思い切って相談してみようと思った。 改まって名前を呼ぶと、ゲンマさんは少し意外そうに頬杖をついてこちらを見ている。 「なんだ?」 私は、花束をつくる手は止めずに。 「一般人相手ってやっぱ難しいですか、・・・・・その距離感っていうか、心の持ち様とかそういう感じの・・・なんですけど。」 ゲンマさんは、みなまで言わずとも全体の話の内容を把握したようだった。 くわえていた長楊枝を手に持ち、軽く一息つくと。 「カカシさんはなー・・・・特に色々あるみたいだからなァ。正直なところ俺にもよくわからんよ、あの人は。」 求めていた答えは、ゲンマさんも持ち合わせていないらしい。 そうですか、と私はなるべくがっかりした様子をださないように再び手元に集中する。 「でもな、多分。」 「たぶん?」 「一度許すとしょうがないところまで相手に依存しちまうんじゃねーかって、怯えてるんだろ。」 「カカシさんが?」 ちょっとびっくりして、手を止めてゲンマさんを見るとゲンマさんも私を見上げた。 「忍なんて、よっぽどじゃなきゃ強いヤツほどそんなもんだぞ。」 自分が見えなくて、 やってることの正しさも 意味も、 居場所さえもかすむほどの血のニオイ。 光を浴びたら、 眩しさに己が消えてしまうのではないかという思いを抱いた経験を ゲンマは不意に思い出していた。 「そうですか。・・・一般人の私には越えられない壁なんでしょうかね。」 苦しそうに、は笑ってゲンマに完成したばかりの花束を渡す。 そんなにゲンマは立ち上がって。 「んなことねーだろ。」 ポン、とわずかに感じる頭の重みには遅れて、ゲンマの手が乗っかっているのだということに気がついた。 「ゲンマさん?」 「だってよ、お前カカシさんの事愛してるんだろ?」 ゲンマのストレートな発言に、は少し照れはしたが。 「じゃなきゃ、わかりたいなんて思いません。」 はっきりと言う、私に。 だったら簡単なことだろ、とそれだけ言い残してお代をおいてゲンマさんは店を出て行った。 簡単、か。 それから残りの時間はゲンマに言われたことや、ゲンマが言っていたことの本当の意味を考えていた。 あんなにも、私を拒絶する理由。 たしかにあの時のカカシさんはなにかに怯えたようにも、見えた。 店番をするに、突然外出していた店長が戻ってきたかと思えば息を切らせていた。 「店長?どうしたんです、そんなに慌てて・・・」 「さん、大変よ。さっき通りで聞いたんだけどね、カカシさんが任務で怪我されたんですって!」 「え?」 店長のその発言に、は血の気が引いていくのを感じた。 もう間もなく里に帰ってくるという話に、店長は今日はもういいからすぐに向かいなさいと言ってくれた。 私は、かばんをひっつかみ挨拶もそこそこに頭だけはさげて飛び出して行った。 なんか朝もこうして走っていたな。 「はぁ、ハァ・・・っカ、・・・カカシさん」 ダメ、 こんなままもし死ぬなんてことになったら、それこそ許さない。 「やっと、・・・ハァ・・・決めたんですから!!」 がやっとの思いでたどり着いた里の門には、同じ忍装束を見にまとった男の人に肩を抱えられて歩くカカシの姿があった。 「カカシさんッ!!」 歩みよった私に、どうして。とカカシさんの瞳は少々驚いている風だった。 「店長に聞いたんです、カカシさんが怪我をして帰ってくるらしいって。」 「そう。・・・だいじょーぶ、たいしたコトないから。」 が心配するほどじゃないよ。とカカシさんが言うと、 それでも私が心配そうにしていたのがわかったのかカカシさんを抱えている人が。 「はっはっは、カカシの彼女さんですか?なに、これもまた青春ですよ!」 私を励ましてくれながらも、豪快に怪我してるカカシさんをバシバシと叩いていた。 「イテテ、ちょっとガイ。オレケガしてんだけど。」 おぉ、スマン!!と言って、ガイと呼ばれたその人はこれまた豪快に笑っていた。 よかった、ホッとしてが安心したこともあって思わずカカシに手を伸ばすと 「ストップ。オレ今、汚れてるから。」 カカシさんは近寄ろうとする私を、その言葉であっという間に動けなくした。 「あ・・・・カカ、シさん。」 伸ばした手をそのままに、私は名前を呼ぶのが精一杯だった。 「さわんないで。」 そう言いながらも。 カカシさんの瞳はすがるように私を見ていたから。 あの日のように、今のカカシさんの全てが私の心を揺さぶった。 「カカシ!お前、せっかく来てくれた彼女にそんな言い方はないだろう。」 「ガイは黙ってて。」 そんな、 そんなのってあんまりだ。 「そんなことないですッ!!」 突然のの大声に、その場にいた全員が目を丸くした。 「いつも、・・・・いっつもあなたはそうやって。どうして私を遠ざけるんですか?」 カカシさんが勝手に引いたラインなんて、そんなのスキップしながら飛び越えてやるんだから。 決めたんです、わかったんですよ。 やっと 「今にも・・・消えちゃいそうに、言わないでください。カカシさんは汚くない、汚れてなんてないです。」 「・・・?」 ガイに肩を借りながら、いつもと違う様子のにカカシは少し動揺していた。 「っていうか、」 「え?ちょ、」 は、すたすたとカカシとの距離を縮め思いっきりその胸倉をつかんだ。 「・・・・カカシさんがどこでなにをしていようとそんなの知りません!汚れてるとか、だから触るななんて勝手すぎます!!」 自由の利かないカカシの身体をゆさゆさと前後にゆすり、カカシはされるがままとなっていた。 「あ、・・・・」 勢いに任せてカカシの身体をガイから引き離したはいいが、さすがにその後は支えきれずその場に2人して膝をついた。 力なくうつむくカカシに、は。 「どれだけわかりたくたって、言ってくれなきゃわかりませんよそんなの・・・私、忍じゃないんですから。 ただ、・・・ただ私はあなたが無事に帰ってきてくれさえすればなんだっていいんです。・・・・そしたら私に、おかえりなさいってこうさせてください。」 そっと、首に腕をまわしカカシを抱きしめた。 ふわり、と。 カカシはずっと焦がれて、 それでも簡単には触れられない。 長く遠ざけていた優しくあたたかいものにつつみこまれる心地にひどく驚きながらも、 涙がでそうなくらいにどうしてだか嬉しかった。 を大切に思えば思うほどに、誰かを傷つけるのが・・・言ってしまえば殺すのが怖くなった。 オレは、誰かの大切な人を殺しているかもしれない。 だけど、オレの大切な人は誰も殺さないで。 眩暈がするほどの自分勝手さに、カカシは馬鹿馬鹿しくてその時思わず笑った。 結局人殺しには誰も護れやしない。 どんなに力をつけたって。 それは大切な人を傷つけるだけにすぎないような気がして。 だから、ずっとオレは任務で人を殺した日はに触れられるのが怖かった。 その瞬間から、までもが汚れてしまうのではないか。 の心までが、どす黒く オレのように塗りつぶされてしまうのではないか。 ふれたら、ダメだ。 だけど、そんなことおかまいなしに血にまみれたオレに彼女は触れた。 身体に。 心に。 「。」 の背中に、同じくらいそっとカカシも腕をまわして名を呼ぶと泣きながら肩にうずめる顔はそのままに彼女は話しを続けた。 「お願いだから、・・・もう自分のことをそんな風に言わないでください。」 「・・・うん、頑張る。」 「それから、もっと自分を大切にしてください。・・・あと、もっと私に教えてください。・・・痛いとか、苦しいとか。」 「うん、ごめん。」 必死に心を近づけるに、カカシは背景はわかってもらえなくともその時のツラさは一緒に背負って欲しいと 他人に対して、初めてそう思った。 「まったく・・・自分が自分を大切にしなきゃ、一体誰がするっていうんですか。」 「」 そこだけは即答するカカシさん。 「バカ!」 「・・・・カカシさん、ホントバカです。」 「えーバカって言われてもさ、オレ一応里じゃ有名なエリート忍者なん、」 「私がカカシさんを大切にするのは当たり前でしょう?」 「どーして?」 言葉を遮ってまで言い切るに、オレは自然と首をかしげる。 「愛してるから!カカシさんのこと愛してるからですよ。」 アイシテル あぁ、・・・そうか。 オレはのことアイシテルから自分を大切にしないといけないのか。 誰かを愛するのってそーいうことなんだね。 ごめんな。 、ごめん。 オレも愛してる。 が大スキだよ。 もう、こんな風にオマエを泣かせたくない。 だからもっと、 これからはもっと、自分の心を大切にしてみようと思う。 キミのために。 「わかった。今度からはこーやって抱きしめてくれる?」 「もちろんです!!」 はそれはそれは嬉しそうに笑っていた。 汚れてるとか、そうじゃないとかそんなの関係ない。 私にとってのカカシさんは たとえ血のニオイを身にまとっていたって、 たった1人、隣にいたいと思う愛する人なのだから。 アナタが血に汚れているのなら、私も一緒に汚してくれたらいい。 「オイ、お前らな。」 「へ?」 突然振って沸いたような、声にはようやく周りの状況に頭が回った。 「ちょーっと、アスマ。今いいトコなんだから、ガイみたくほっといてちょーだいよ。」 カカシさんがそう言うので、隣にいるガイさんを見ると。 「お前ら青春だな、熱いぞ。」と、なにやら涙をながしながら腰に手をあてて親指を突き出したいわゆるナイスガイポーズをしていた。 ・・・・私ったら、人前なの忘れてやってしまったらしい。 あーもう、恥ずかしすぎるからしばらくはこうしちゃえ。 は、耳まで真っ赤にしながらも やっと心に触れられた嬉しさに、そのままカカシの肩に顔をうずめたままでいた。 以上、9000打を踏んでくださった紫苑さんに捧げるカカシ先生ドリでした。 いやー・・・いかがでしたでしょうか。 頂いたリクは『カカシ先生がヒロイン嬢にギュと抱きしめて貰っちゃう夢』でした。 抱きしめるヒロイン、とくればやっぱその背景にそれなりの理由がなきゃね。 と、勝手に若干のシリアス要素を加えてみたのですが・・・(汗 でもなんだかイチャイチャなのか、ギャグなのかシリアスなのかってカンジですね。 あははは。 余談ですが、先日友達と『好きなキャラには依存してて欲しいよね!!』 と熱く、それこそガイ先生も真っ青なくらいに激しく語りあってきました。 もう、ね。カカシ先生にはぜひとも依存体質であっていただきたいw 四代目に依存する先生・・・それを踏まえてのナルトへの依存・・・。 (もう、四代目との絡みを踏まえたカカシ先生のナルトへの想いは妄想するだけでヨダレです。) 時折ナルトを通してカカシ先生が四代目を見ることに、ナルトが激しく嫉妬してたらいいです。 ぐは、やばい!自重します。 ってなことで、一度依存するともう自分でもどうしようもなくなってしまう。 だから一番本能がむき出しになっている時には、身体に、特に心に触れて欲しくない。 と思い、肝心な所ではヒロインを突き放す先生でした。 まぁ、今回はめずらしくちょっぴり強気ヒロインに頑張っていただいたのですが。 臆病なカカシ先生に強行突破で歩みよる女性というのも、それはそれで萌えでしたvvv この度は、ありがとうございました。 またいつでも雨音に遊びにきてやってくださいねvv 尻尾振ってお待ちしております〜〜。 |