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明日はアカデミーの臨海学校。 アカデミーの非常勤講師をしているは、講師の人手が足りない為同行することになっている。 そして、彼女の彼氏、カカシはというと… 「〜、明日の臨海学校、楽しみだねえ〜。はどんな水着なの??先に見てもいい?けど、やっぱり楽しみは明日に取っておいたほうがいいかな〜」 浮かれっぱなしである。 なぜかというと。 今年の新人下忍を率いる班は、アカデミーの生徒達の護衛、という名目で一緒に臨海学校に同行することになっている。 それは、ずっと地味な任務で飽きてきているだろう下忍の子達への三代目の計らい。 一応、「任務」と名のつくものではあるが、子供たちは遊び気分である。 この上忍師まで含め。 「…うん、楽しみだね…」 浮かれっぱなしのカカシと比べ、彼女はなんだか引き気味。 実は、彼女はあまり臨海学校に行きたくなかったのである。 しかし、時は止まってくれず、とうとう臨海学校初日― 「、もう着替えた?」 「…ああ、うん」 カカシがを見に行くと、彼女は可愛らしい白のビキニを着ていた。 「何?その色っぽいの!?そんなの着て他の男の前に出ちゃダメ!!」 その白いキレイな肌をそんなに露出して…どういうつもりよ?? の玉の肌を見ていいのは、オレだけの特権なのに…。 あの白い肌を、昨日もオレの前で紅く染めてあんなコトやそんなコト……ヤバイ、思い出しただけで興奮してきちゃうよ…。 こんなことなら…やっぱり昨日、オレのモノだって印をつけときゃよかった。 子供たちに見せられないでしょ!ってめちゃくちゃ抵抗されて、泣く泣く諦めたんだけど。 「え…これ別に普通の水着だと思うけど…。どっちにしても、これしか持ってきてないんだから無理だよ…」 いつものカカシのヤキモチだけど…。今はそのまま私を閉じ込めて海になんて行かさないで欲しい。 …なーんて、そんなワケにはいかないよね…。などとが思っていたことは、この時のカカシには知る由もなかった。 さて、時間は進んで、もう目の前は一面の海。 「いいか、お前達、ちゃんと先生達の言うことをよく聞いて行動するんだぞ!」 ひととおりの注意事項を伝えて、イルカが生徒達に言う。 「「はーい」」 「じゃあ、海に入るぞー。みんなちゃんと準備運動するよーに!」 「前の先生達に続けよー。いち、にー、さん、しー…」 生徒達の前でイルカ、エビス、が準備運動をしている。 前屈して、後ろに逸らす。 ビキニ姿のがその一連の動きをすると、皆の視線がそこに注がれる。 「ああ、オレのちゃんが、なんて姿を!!」 オレは思わず叫んだ。 イルカ先生、エビス先生は顔を赤らめながら体操しているし、生徒達ものほうばかり見ている。 そして、オレの前にいるこいつらも…。 「ねーちゃん、キレイだってばよ…」 当然デショ?オレの可愛い彼女なんだから。てか、そんなに見るんじゃないの!! 「ふん…。くだらん…」 なんていいながら、目はしっかりに釘付けのサスケ。顔も心なしか赤い。 ほんとにコイツも…油断ならないねえ? 気づけば、アスマ班のシカマルや、紅班のキバなんかもに釘付けだ。 あーもう、なんて無防備なんだよ、は!! 「さん、スレンダーで素敵!!けど、胸は…あんまり大っきくないのねー。アレでイルカ先生達を悩殺できるなら、私だって!!」 サクラはサクラでじっくりを観察しながら、自分の胸を見比べている。 そーなのヨ、オレが毎晩頑張ってるんだけどねえ…なかなか努力の甲斐も無くて。 けど、オレは小ぶりのほうがスキだし?のなら何でもオッケーっていうか? …なーんてオレが馬鹿なことをモヤモヤと考えてるうちに、いつの間にか準備体操も終わっていた。 ふー、やっとだよ…。もう、落ち着かないったら…。 「「さーて、泳ぐぞー!!」」「「うわっ、冷たい〜!」」 準備体操も終え、生徒達は各々海に入って泳ぎ始めた。 護衛のはずのナルト達も一緒になって、楽しそうに騒いでいる。 そんな中、1人海に入らず、砂浜に敷いたビニールシートの上にちょこんと座っている。 「、泳がないの?」オレはの元に行って聞いた。 「あ、カカシ。私のことは気にしないで!やっぱ誰かが皆をちゃんと見とかないと!ね??」 なんだか、海を避けている感じの彼女?何故だ?? 「さん、オレがここで見てるんで、カカシさんと一緒に泳いできたらどうですか?」 そう言って声をかけてきたのはイルカ先生。 「イルカ先生、そんなお気遣いなさらずに!!」 はぶんぶんと首を横に振って、断ろうとしている。 「えー、ここはイルカ先生の好意に甘えようよー」 の腕をつかみ、ね?とウインクするオレ。 「…わかった。じゃあ、準備してくるから、ちょっとここで待ってて」 は観念したようにそう言って、どこかへ行ってしまった。 準備??何の準備がいるっての?もう目の前は海なのに。 ―5分後― 「…お待たせ」 「、それは、一体…??」 「浮き輪よ!見れば分かるでしょ!」 「…も、もしかして…まさか、泳げない…の??」 「……その、「まさか」よ…」 「まさか、忍がカナヅチなんて…」 オレは頭を抱えた。 けど、浮き輪をしっかり抱え、恥ずかしそうに顔を真っ赤にしている彼女はめちゃくちゃ可愛い。 「だって、しょうがないでしょ!泳げないものは泳げないんだから!!」 「ちなみに、水面歩行の行は…できるよね?」 「まあ、一応ね…。けど、足のつかないとこではやったことない。……怖くて」 は小さい頃、一度溺れたことがあるらしく、それ以来泳げないらしい。 忍としてどうかとは思いながらも、克服できないでいる…とのこと。 「だから海に来るなんてイヤだったのに…。仕事だから、断れないし…。水着なんて買うの何年ぶりだか…」 は恥ずかしそうに、なんだかブツブツ言っている。 「まあ、そんなも可愛くてスキだよ?ほら、が溺れたらオレがちゃんと助けてあげるし。ね、行こ??」 そう言って、オレはに手を差し出す。 「う、うん…」 はおずおずとオレの手をつかみ、オレに連れられて海に入った。浮き輪はしっかり抱えたままで。 「ね、ねえ…沖に出すぎじゃない??あ、足が付かない…」 「だーいじょうぶデショ?浮き輪もあるし、オレもいるんだし…ね?浅いトコは子供達でいっぱいだから、ちょっと離れて…2人でいよう??」 「う、うん…」 そうしてオレは、を連れて沖のほうへと向かった。 カカシに連れられ、かなり沖のほうに来てしまった。 カカシが横にいるとはいえ、怖いよう…。 まあ、浮き輪もあるし、だいじょーぶ!…ってえええ!!!?? 「カ、カカシ…、う、浮き輪がしぼんできてる!!」 そう、浮き輪の空気がどんどん減っている。なんで!?さっき、しっかり膨らませてきたのに!! 「ああ、だって、これがあるととぴったりくっつけないもん。だから…ね?」 しれっとそう言ったカカシはどこから出してきたのか、小さな針金を私に見せて、とびっきりの笑顔を見せた。 うわーん!!カカシのアホ〜!!って、抗議するにもそんな余裕はない。 とりあえず今私が頼れるのは、カカシしかいない。 私は「バカー!」と叫びつつも、しっかりカカシに抱きついた。 「あー!!ねーちゃんがカカシ先生に抱きついてるってばよ!!」 ナルトくんの叫ぶ声が聞こえる。 それを聞いて、「キャー!!」と叫ぶ、サクラちゃんといのちゃん。 ひゅーひゅーとか、見せつけてくれるね、とか…遠くから皆の冷やかしの声が聞こえてくる。 み、皆見てる…。は、恥ずかしい……けれど、今はそんなこと言ってられない。 「いやあ、から抱きついてきてくれるなんてね〜。皆見てるよ。だーいたーんvvでも、嬉しいよ」 カカシは計画通り、といった感じで悪者の笑みを浮かべていた。 く、くそう…陸に戻ったら覚えてなさい!!でも…悔しいけど今はそんな力はない。 「…。がそんなにくっついてくるから…オレ、我慢できないんだけど?……ね、ここで抱いてもいい?」 調子に乗ったらしいカカシが耳元で物凄い事を囁いてきた。 「な、何言ってんの!?皆見てるし!!しかも、こんな海の上でなんて…できるわけないじゃない!溺れちゃうって!!」 「分からないようにするから、大丈夫だよ…。もちろんちゃーんと、が溺れないようにしてあげるし」 「絶対ダメ!!」 「え〜…ショックでオレ、のこと離しちゃいそう…」 拗ねた口ぶりで、なんとも信じられないことを言うカカシ。 「そ、それはダメ!絶対、離さないで!!」 「離さないで!なんて、嬉しいこと言ってくれちゃって〜。…じゃあ、オッケーってことでいい?」 なんで、そこで了承したことになるのよ〜!!! 「あー…でも、抱いたすぐ後ののあの色っぽい顔、皆に見せたくないしな〜。…やっぱり、今晩まで我慢するよ…」 なんかとてつもなく恥ずかしいこと言われてるけど、やった!なんとか乗り切った! けど、今晩って…?? 「私、紅と同室なんだけど!?」 「オレはアスマと同室なワケ。こっそり部屋代わってもらうように、もう手配済みだし」 い、いつの間に…。 「だーって、これでも一応、せっかくのとの初めての旅行じゃない?なのに、一緒にいれないなんて寂しすぎるし。だから…今晩、迎えに行くね?」 そんな風に耳元で囁くの、反則だよ…。 「うん、待ってるね…」 私は素直にこくり、と頷いた。 …その夜、昼間散々煽られたお返しだと言って、カカシにたっぷり愛されたのは言うまでもなく…。 足腰立たなくされた私は、翌日一日寝込む羽目になってしまった。 泳がずに済んだのはよかったけど、純粋な子供達にはいらぬ心配をさせてしまうし、事情を察した大人達は哀れみの目で私を見るし…。 もー!!やっぱり、海なんて…大っキライだああ〜!! Vanilla Creamの楓さんよりリンクの記念に、といただいてしまいました!! もうワタクシ、超幸せでゴザイマスー(涙 ちょっぴりギャグテイストで、ヤラシイカカシ先生に完全にやられてしまいましたvv 夏らしい状況でイチャイチャvなんてワタクシのわがままなリクに、 こーんなステキな夢を書いてくださって・・・感無量です! もう、このサイトのまさしく宝ですよー。 最後のカカシ先生に囁かれるところなんて、PCの前で思わず悶絶してしまいましたよw 楓さん、本当にありがとうございました!! これからもこんなワタクシですが、雨音ともによろしくお願いしますね(^^) |